当院のにきび治療(外用・内服薬)
当皮膚科ではにきび治療に下記の処方を行っています。
外用薬
ピーリング剤(ディフェリンゲル)
- ケミカルピーリングで肌がきれいになるしくみ
1日1回夜洗顔後、にきびのできやすい部位全体に薄くのばして外用して下さい。
薬効:レチノイン酸と同様の作用を持ちます。
自宅で行うケミカルピーリングと同様の作用があります。
ケミカルピーリングの短期的効果
ケミカルピーリングでは弱い酸を塗ることにより、古い角質や 毛穴の中の汚れを溶かす作用があります。 にきび肌の場合、コメドという角質・皮脂・汚れの酸化した塊の 頂点を溶かすため自然とコメドの排出が促され、にきびが出来にくくなるのです。
ケミカルピーリングの長期的効果
ケミカルピーリングでは定期的に行うことで肌の新陳代謝があがり、 しっとりした丈夫な肌になります。 コラーゲンの生成を促進する作用もあるので ニキビ跡のクレーターも徐々になめらかになり、 たるみやしわも改善してきます。 新陳代謝が活発になるとメラニン色素の排泄も促進されますので しみも薄くなってきます。
抗カビ剤(ニゾラールローション)
朝夜2回洗顔後、にきびのできやすい部位全体に薄くのばして外用して下さい。
薬効: にきびの原因のひとつとして近年増加しているのが、カビの仲間であるマラセチアフルフルです。この菌は本来、皮膚常在菌で問題を起こさない菌ですが、この菌や菌の代謝物に対してアレルギー反応を起こす体質の人の場合、にきびや脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)を起こします。オイリースキンで肌が赤く脂っぽくなるタイプのにきびに効果が期待できます。
※当皮膚科では、この成分が配合された洗顔料も販売しています。
コラージュフルフル泡石鹸150ml入り ¥1,960(税込)
抗生物質外用剤(ダラシンゲル/アクアチムクリーム)
朝夜2回洗顔後、にきびができている部位に外用して下さい。
この2種類は薬の種類が少し違うのですが、当皮膚科では主に基材の違い(ゲルとクリームの違い)により、処方し分けています。ゲルはクリームに比べサッパリしますが、にきびの炎症が強い場合は、クリームの方が皮膚の刺激が少ないようです。
薬効: にきび菌を殺菌するお薬です。
内用薬
抗生物質内服薬(ミノマイシン錠/ルリッド錠/ファロム錠)
医師の指示通り内服して下さい。
薬効: 皮膚科でにきび治療に処方されることの多い静菌作用(菌を殺すのではなく増殖を抑える効果)の抗生物質です。
ミノマイシン錠はテトラサイクリン系の抗生物質で、にきび治療での第一選択とし使われている長い歴史があるお薬です。
ルリッド錠はマクロライド系の抗生物質で、比較的マイルドなタイプであり、副作用などもほとんどありません。
ファロム錠はペネム系の抗生物質で、近年新しく開発された安全性の高い抗生物質であり、耐性菌が少ないと言われています。
※にきび診察初診の方は、まずお肌の状態を確認したいのでメイクを落としてご来院下さい。